生きていれば我慢することがありますよね。
お金を使うことを我慢する、嫌なことをやり続けることを我慢する…
我慢とは人生に大切などんなことにも通じることだと思います。
日本では我慢することが美徳とされていたところがあるのでないでしょうか?
ひと昔は部活の練習中に水を飲むことを我慢しなくてはいけなかったり、理不尽な上下関係に我慢しなければいけないこともありました。
しかし価値観が変わってきて、体罰問題、パワハラといった言葉も出てきたりなど時代の流れからか逆に近年では「我慢しなくていい」、「逃げてもイイ」という優しい言葉も社会に浸透してきたような気がします。
体育会系、根性論、古き良き文化としての我慢、そうでない我慢というのがありますね。
悪い方向にも良い方向にも我慢というのは人生に大きく影響するのは間違いないと言えるでしょう。
というわけで今回は人生においての我慢力について話していきたいと思います。
忍耐力
終戦を伝えた玉音放送での「堪え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ」という言葉が有名ですが我慢することの一つは忍耐力であると言えます。
そしてそんな忍耐力は人生においてとても重要な意味があるのではないでしょうか?
欲しいものを我慢して節約するべきとき、眠いのを我慢して勉強すべきときなどですね。
逃げることも大事ですが高みに行きたいのであれば忍耐力はある程度必要と言えるでしょう。
無意識にでも人は我慢する時期、忍耐力が培われた時期を必ず一度は経験しているのではないでしょうか。
良い運命にこじつける力
自分の運命は自分が望むもの、努力とは別に不可抗力によって決まることがあります。
生まれた国、親、出会う人間、配属された部署などですね。
それが自分には合わない、嫌だと思っていたとしてもそれが運命。
そこでその環境を自分にとって良いものにするかそうでなくするかは自分次第です。
「置かれた場所で咲きなさい」という言葉や守破離という言葉があります。
会社でも何でも自分の発言権を得ること、ポジションを確立するためにはまずその場で結果を出すこと、まずは自分の考えていることよりもその場のルールや常識に従うことが重要な場合があります。
ときにそれは自分のアイディンティティを押し殺すような我慢や嫌なところに居続けなくてはいけないという我慢が伴うかもしれません。
「自分は何て不遇なんだ」と思っていても「あの時期も必要だったんだ」と劣悪な環境すらも成功のプロセスにするには我慢の力は大切と言えそうです。
しかし現代ではあらゆるジャンルでも選択肢が増えているので、すぐに環境を変えることの方が、無理をしないほうがよくなってきているかもしれません。
仲間と乗り越える我慢
同じ苦しみを共有できる仲間がいるからこそ乗り越えられるものがあると思います。
携帯を持つことも許されず、恋愛をすることも我慢して部活を3年間仲間と乗り越えたりとか。
好きなこととはいえ同級生が遊んでいるときに一生懸命に練習して、勉強して試合、受験に挑む人達はすごいですね。
そんな我慢、苦楽を共にした仲間とはより絆が深まりそうですね。
楽しみに変える力
皆がやりたがらないようことでもそれを我慢して嫌々やるのではなく楽しみに変える力があれば最強ではないでしょうか。
また嫌だったものでも我慢してやり抜いたその先にそれが好きなものに変わるということもあります。
実際にビジネスの手段として我慢してやっていたこともやり続けていくうちに好きになったということもありますよね。
犠牲を払うこと
二兎を追う者は一兎をも得ずと言いますが何かを犠牲にせずに、何かを手に入れることは容易ではありません。
「楽は苦の種、苦は楽の種」、「小欲を捨て大欲に立つ」などとも言います、最初に楽をすれば後からしわ寄せがくるし、大きなものを得るにはそれなりの代償は避けられないのかもしれません。
また他人が遊んでいるときに勉強、練習、作業などをやらなくては差はつきませんし、逆にライバルに差をつけられます。
選択と集中が大事だそう、取捨選択をしてそこに集中する、そこには犠牲が伴うのではないでしょうか。
時間を犠牲にして得るモノ、人間関係を犠牲にしてはじめて得られるモノもあるのです。
しかし、自分の成長のために生まれた犠牲はもはや犠牲にはならないと言えるのかもしれませんね。
やり抜く力
逃げ癖、負け癖がついたまま生きていると将来大きな壁にぶち当たってしまうかもしれません。
継続すること、最後までやり抜くことが難しくなります。
何事も上手くいくのは知識、テクニックだけでなく基礎体力、ストイックさ、最後は体の強さであるとも言われています。
逃げ癖、負け癖、やり抜く力をつけるために若いうちから我慢できる力を身につけておくことは決して無駄ではないと思いませんか。
余裕
何事も余裕のある人は最強ですね。
努力を努力とも思わずに取り組める、楽しめる余裕。
お金を欲ではなく成長のための投資に使えるのにも余裕が必要。
人に対しておおらかでいられるのも余裕。
そんな余裕を得るには我慢の先に行かなければ手に入れられないものが確かにあるはずです。
反動
つぼみのうちに我慢していたモノが花開いて爆発することがありますね。
我慢していた分だけの欲望、野心などの爆発によって更なる高みに行けるような気がします。
我慢の間に助走をたっぷりとるようなイメージではないでしょうか。
制限の中で生まれるものがある
我慢せざるを得ない状況だからこそ、乗り越えようと工夫を凝らし、行動できるのかもしれません。
またイノベーションは制限の中から生まれるといわれます。
これは社会、経済のようなマクロな話だけではありません。
子供の頃に限られた遊具と限られた人数だけでも自然と新しい遊びができたりしませんでしたか。
制限のある時間、ツール、アイテムなどのなかでそこから何をどう生み出すか、そんな環境によってクリエイティブな生まれるものがあるように思います。
まとめ
仕事の後のビールが美味しい、お風呂が気持ちいい、我慢がより深みを出してくれるように思います。
我慢の後の達成感、心地よい我慢もあるのではないでしょうか。
とはいえやっぱり我慢はしないのが一番かもしれませんね。
というわけで今回は我慢についての話でした。
我慢とは上手く付き合っていきたいですね。